日本高齢者虐待防止センター電話相談

2009年7月10日金曜日

2009年度目黒区委託事業

高齢者虐待対応職員研修 (3時間 5回)


6月3日(水)  高齢者虐待概論  講師 梶川義人

6月16日(火) 発見と記録     講師 浅井正行

7月1日(木)  アセスメント     講師 梶川義人

7月9日(木)  支援計画の実施(面接技法) 講師 佐藤美和子

7月23日(木)  支援計画の実施(介護者支援)  講師 佐藤美和子



●事例検討会 (全4回)


第1回 9月24日  講師 梶川義人

第2回 11月24日 講師 梶川義人

第3回 1月19日  講師 佐藤美和子

第4回 2月16日  講師 橋場隆志

2009年6月29日月曜日

日本高齢者虐待防止センター ニューズレターNo.6 

      No5を4月中旬にお送りしましたが、それからアット言う間に2か月が経ちました。

      みなさん、お元気ですか?   ニューズレターNo6をお届けします。
 
 愛媛の前神さんが「協働」について書いてくださいました。

      6月14日、日本高齢者虐待防止学会理事会企画ワークショップ、およびINPEA(INTERNATIONAL NETWORK for the PREVENTION OF ELDER ABUSE)日本国委員会による第4回「世界で高齢者虐待防止を考える日(WEAAD)」のイベントを、無事終えることができました。約60人の方々が全国から参加してくださいました。ありがとうございました!

   第6回日本高齢者虐待防止学会 名古屋大会が、下記のとおり開催されます。

      日 時】●2009年7月25日(土曜)9:30~17:00(9:00受付開始)
            * 24日(金曜)午後には研修会が開催予定です
      
      【会 場】ウィルあいち 愛知県女性総合センター
           〒461-0016 愛知県名古屋市東区上竪杉町1番地
           TEL 052-962-2511
           アクセスhttp://will-aichi.c-3.jp/pdf/map.pdf(pdf)
        
      【大会テーマ】「高齢者虐待防止と認知症の地域づくり」

      愛媛の前神さんは、大会前日の研修会「施設内虐待対応策AtoZ」のパネリストとして参加されるそうです。

   みなさん、名古屋でお会いしましょう!!     

      No6のコンテンツは、以下のとおりです。

エッセイ

・「協働」のすすめ ~協働で「しかけ」る虐待防止~     前神 有里(愛媛県職員)

情報

・ゆうゆうLife 介護報酬UP 職員給与や利用料は?

・介護職員給与1万5000円増額 待遇改善計画に交付金 厚労省 (1/2ページ)

・虐待/介護殺人(新聞記事)

・厚労省 「介護保険制度は次のステージに来ている」――国際介護シンポレポート1

(なお、このレポートをとった http://www.caremanagement.jp/ からは、各種の介護保険関連情報をゲットできます)

・ユーチューブでみるアメリカ虐待事例http://www.youtube.com/watch?v=4YEuivTYI64&feature=related

・ニッポン密着:清水由貴子さん自殺 「シングル介護」悲劇 懸命に母支え、疲れ…

・傷害:祖母に暴行、死亡 容疑で介護の孫30歳逮捕--若葉区 /千葉

・殺人:「介護に疲れた」73歳妻絞殺 容疑で59歳逮捕--東京・池袋署

「無届け」に1万4千人施設利用の保護受給者  管轄外入居の8割は都民 厚労省調査

・厚生労働省老健局総務課  『介護保険最新情報』vol.85 「介護分野における経済危機対策(平成21年度補正予算〈案〉)について」

・高専賃検討の医療機関は公布以降に再検討を(メディウェル通信5/8)

・厚生労働省老健局

「地域包括ケア研究会報告書

~今後の検討のための論点整理~」(29ページ)

 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/05/dl/h0522-1.pdf

・「お世話される」人から「お世話する」人に(地域包括の取り組み)

・群馬・渋川の老人施設全焼:特別区長会「高齢者施設整備を」 厚労相に要望書 /東京

・住宅政策と福祉政策の連携を―国交省課

・認知症高齢者のカード盗み、現金引き出す 介護士の女を再逮捕2009.5.18 19:41
・ごみの訪問収集(東京・世田谷)

・介護の世代 人つなぐ
・Elder Abuse Awareness Campaign Featuring "Lost" Actor Now Playing in Movie Theaters Nationwide

・「キッズヘルパー」 認知症介護に力貸して 遊びや食事…歓声が和ませる (1/3ページ)

・虐待対応標準化に帳票

・高齢者 孤独な自殺

・Florida Joins International Effort To End Elder Abuse  Save Email Print



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「協働」のすすめ ~協働で「しかけ」る虐待防止~


前神 有里(愛媛県職員)


 みなさん、こんにちは。先日、虐待防止学会企画ワークショップ&INPEAのイベントに参加しました。たくさんよい刺激を受けたうえに、懐かしい方とも再会でき嬉しかったです。

 今の私は、虐待の職務からは離れていますが、行政経験を生かしながらこれまでとは違う角度から高齢者虐待防止を「しかけ」ています。昨年度から始めたのが寸劇です。社会福祉士、司法書士、弁護士、包括・行政職員等で劇団を旗揚げし、虐待、悪質商法、認知症介護、包括のPR等を、住民向け・専門職向けの寸劇+専門講義にして、県下を回っています。1日で離島3島公演も!

 また、虐待対応専門職チームも始動しました。ケース会議や研修への派遣は社会福祉士&弁護士ですが、事例や研修内容の検討は他の職種も行います。

 行政権限の行使以外は、それぞれの立場で主体的に実践できることがたくさんあります。公共は、行政だけが担うものではなく、様々な主体が共に担うことでより高度で質の高いものになります。虐待事業の窓口は、福祉担当課だけではありません。今、多くの自治体が「協働」を掲げ、住民からの提案と行政の事業をマッチングする窓口がありますので、活用をお勧めします。愛媛の専門職チームも協働事業提案が採択されたものです。

http://www.pref.ehime.jp/gyou-tihou/kyoudouka/index.htm

 「協働」は、縦割りに風穴を開けるものでもあります。虐待防止こそ、様々なセクターが協働して取組むべきものではないでしょうか。

 最後に、お勧め本を紹介します。「福祉に携わる人のための人権読本」山本克司著(法律文化社)¥2,415-です。ただいま、愛媛では山本先生が4回コースで研修実施中です。

http://www.h3.dion.ne.jp/~eacsw04/yotei/pdf/090510sukiruappu.pdf

 虐待対応には、「戦略」が必要です。出る杭は打たれるけれど、出すぎた杭は打たれない。でも、引っこ抜かれることがあるから、抜かれないようしっかり「かえし」をつけましょう!最も強力な「かえし」、それは「ネットワーク」なのではないでしょうか。

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2009年4月29日水曜日

日本高齢者虐待防止学会理事会企画ワークショップ、およびINPEA日本国委員会によるイベント同時開催のお知らせ!

日本高齢者虐待防止学会理事会は、2008年の学会大会まで、大会の前日もしくは当日に、学会理事会企画のシンポジュウム等を実施してきました。2009年は学会大会時ではなく、以下の日程で、INPEA(INTERNATIONAL NETWORK for the PREVENTION OF ELDER ABUSE)の6月恒例のイベントと同時開催といたします。ふるってご参加ください。

なお、会場が狭いため、参加者は先着70名とさせていただきます。下記連絡先まで、参加希望者のお名前(と所属のある方はご所属)を電子メールか、ファックスでお知らせください(会場のスペースの都合上、お断りする場合にのみ、お返事をさしあげます。ファックスでお申し込みの方は、ご連絡方法をお教え下さい。なお、こちらからお断りの返事がない限り、ご参加できます)。
日 時:

2009年6月14日(日)

13:30~15:30  2009年日本高齢者虐待防止学会理事会企画ワークショップ

15:40~17:00  INPEA第4回「世界で高齢者虐待防止を考える日(WEAAD)」イベント
場 所:

東京 秋葉原ダイビル1202号 首都大学東京秋葉原サテライトキャンパス

東京都千代田区外神田1-18-13

JR「秋葉原駅」徒歩1分、つくばエキスプレス「秋葉原駅」徒歩2分

東京メトロ銀座線「末広町駅」徒歩5分

大きな地図で見るにはこちらをクリック
参加費:

無料

(要事前登録)
参加資格:

高齢者虐待にご興味のある方ならどなたでもご参加いただけます。
理事会企画ワークショップ内容:

◆ご挨拶: 

高崎絹子氏(放送大学・日本高齢者虐待防止学会理事長)

◆ワークショップ:「高齢期安心講座 自分らしく暮らすために」 

高齢者向けの虐待予防プログラムの実際について体験していただきます。

講師:山口光治氏(淑徳大学国際コミュニケーション学部)
INPEAイベント内容:

◆基調講演:「高齢者虐待対応の問題点:法律家の視点」 

大石剛一郎氏(弁護士)

◆意見交換会:「第4回世界で高齢者虐待防止について考える日(WEAAD)参加者のネットワーキング」

講演後の、参加者の皆様の自己紹介と高齢者虐待に関する自由な意見交換会(ネットワーキング)です。
連絡先:

◆首都大学東京 副田研究室

soe@tmu.ac.jp fax:042-677-2124

◆INPEA日本国委員会 日本大学 塚田研究室

tsukada.noriko@nihon-u.ac.jp fax:03-5275-8386

2009年4月17日金曜日

日本高齢者虐待防止センター ニューズレターNo.5

      新年度が始まりました。今年の桜はきれいでしたね。東北や北海道は今盛りでしょうか?

      みなさん、お元気ですか?

ニューズレターNo5を、予定より少々早めにお送りします。

   No5のコンテンツは、以下のとおりです。

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・ 「 大きな太い杭になろう」   飯田佳子

・独身息子の母介護(3)年金あてにし、虐待も

・認知症地域支援に取り組む全国82地域の報告会――レポート1

・ 行政担当者が交替しても地域で継続を!――認知症地域支援報告会レポート2

・相模原市:「老老介護」虐待対策、初の専門家会議 /神奈川

・関連サイト情報 (長いです!)

・「訪問介護の“散歩”問題 」

・東京棄民 漂う高齢者 <上>追われるすみか

・地域包括に職員確保を 厚労省が市町村に周知促す

・93歳の父を殺害の疑い 62歳長男を逮捕 岩手・花巻

・ゴミ屋敷現場ルポ こもる高齢者のSOSサイン?

      ・再度、「日本高齢者虐待防止学会理事会企画ワークショップ とINPEAの虐待防止デイ」のお知らせ 。大石弁護士のミニ講演もあります!! 奮ってご参加ください。

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エッセイ     ~大きな太い杭になろう~

                                   飯田佳子(区職員)

「出る杭は打たれる。でも折れずに頑張れ!」と新人研修の時に言われた。もう10年以上前の話だ。その時は何のことかあまり分からなかったが、今はその意味が身に沁みて分かる。

 職場では事務の効率化や事業の見直しなどが盛んに言われ、積極的に動く職員を推奨している。しかし、しかしである。そんなことが建前だとすぐに気付かされるのだ。熱意を持って職場に何か提案をすると、やる気がある職員とは思われない。「面倒くさいヤツ」と思われるか、勝手なことを言うなと言わんばかりに先輩の厳しい視線を受けるかである。間違っても誉められることはないし、協力者も出ないことが多い。

理想を胸に熱意を持って福祉の世界に入った人は、ここでかなりめげることになる。そして、1人で戦い続けて消耗するか、いつしか日々の業務に忙殺され、問題点や改善点に気付きつつも見てみぬ振りをするか、ストレスの限界で倒れるか…。

私もかつて消耗しかけた1人。新規事業を提案したら「自分で提案した事業なんだから。」と全部1人で担当することになってしまった。その数は6つ!上司の厚い信頼?それとも嫌がらせ?「えーっっ!」と叫びたい心境で毎日が試行錯誤の連続。正直、提案したことを後悔しそうになることも多々あった。でも「絶対に必要なものだ。」と信じ続けて、事業を軌道に乗せることができた。

この原動力の源は、業種が違っても熱意を持ち続けている人達からのエール。いや熱烈なラブコールだった。この温かい励ましと惜しみない協力が私の背中を押し続けてくれたのだ。本当に感謝している。

確かに出る杭は打たれる。でも、熱意を持っている人は必ずどこかにいる。だから現状に負けず、諦めず、夢は大きく。仲間を増やして折れない太い杭になろう!

ここがそんな熱意の輪を広める場になることを願っています。

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日本高齢者虐待防止学会理事会企画ワークショップ、およびINPEA(INTERNATIONAL NETWORK for the PREVENTION OF ELDER ABUSE)日本国委員会による第4回「世界で高齢者虐待防止を考える日(WEAAD)」のイベント同時開催のお知らせ

日本高齢者虐待防止学会理事会は、2008年の学会大会まで、大会の前日もしくは当日に、学会理事会企画のシンポジュウム等を実施してきました。

2009年は学会大会時ではなく、以下の日程で、INPEAの6月恒例のイベントと同時開催といたします。ふるってご参加ください。

なお、会場が狭いため、参加者は先着70名とさせていただきます。下記連絡先までメールないしファックスでお申し込みください。お断りする場合にのみ、お返事をさしあげます(断りの返事がない限り、ご参加できます)。

日時:2009年6月14日(日)

    13:30~15:30  2009年日本高齢者虐待防止学会理事会企画ワークショップ

15:40~17:00  INPEA第4回「世界で高齢者虐待防止を考える日(WEAAD)」イベント

場所:東京 秋葉原ダイビル1202号 首都大学東京秋葉原サテライトキャンパス

   (東京都千代田区外神田1-18-13)

            アクセス:JR「秋葉原駅」徒歩1分、つくばエキスプレス「秋葉原駅」徒歩2分、東京メトロ日比谷線「秋葉原駅」徒歩約5分、東京メトロ金座千「末広町駅」徒歩5分)

理事会企画ワークショップ

    * ご挨拶 : 高崎絹子氏(放送大学・日本高齢者虐待防止学会理事長)
    * ワークショップ:「高齢期安心講座 自分らしく暮らすために」

                    (高齢者向けの虐待予防プログラムの実際について体験していただきます)

        講師 :山口光治氏(淑徳大学国際コミュニケーション学部)

INPEAイベント

    * 基調講演(30分間) :

             大石剛一郎氏(弁護士) 「高齢者虐待対応の問題点:法律家の視点」

    ・「第4回世界で高齢者虐待防止について考える日(WEAAD)参加者のネットワーキング」

(講演後は、参加者の皆様の自己紹介と高齢者虐待に関する自由な意見交換会(ネットワーキング)の時間とします)



         連絡先: 首都大学東京 副田研究室 soe@tmu.ac.jp   fax:042-677-2124  もしくは

         連絡先: 日本大学 塚田研究室 tsukada.noriko@nihon-u.ac.jp fax:03-5275-8386 

2009年3月2日月曜日

日本高齢者虐待防止センター ニューズレターNo.4 

☆       2009年も早3月に突入しましたね。みなさん、お元気ですか?
予告より若干遅れ、ひな祭り近くにニューズレターNo4をお送りします。
介護殺人関連の情報が多くなり、なが~くなりました。適宜ピックアップして読んでください。

☆       No4のコンテンツは以下のとおりです。
★1「『家族の歴史』について思うこと」(防止センター 佐藤美和子)   p.1
★2「スキルアップとインフォメーション・テクノロジー」
(防止センター 梶川義人)                                        p.2
★3 成年後見制度関連の情報(3-1、3-2)                                p.3
★4 日本高齢者虐待防止学会理事会企画ワークショップ + 虐待防止デイイベントの
お知らせ                                                        p.5
みなさんのご参加をお待ちしています!!
★5 東京都主催虐待防止シンポジュウム                                p.6
★6 USA 虐待ニュース                                            p.7
★7 介護殺人関連ニュース(11件)                                   p.9
   ★8  新型老人保健施設「不適切」                                        p.18
 ★9  男性介護者を支える団体設立                                       p.19
 ★10  施設虐待ニュース                                                p.20
★11  ヒント集 「介護で家族を憎まないために」                            p.21

★ 日本高齢者虐待防止センターでは、このたび、『高齢者虐待防止研修実施の手引き』を刊行しました。
ご希望の方は、防止センターまでファックスないしメールでご連絡ください(配送料等1,000円をご負担いただきます)。

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★1       「家族の歴史」について思うこと
佐藤美和子

私は、臨床心理士として高齢者施設に訪問して、カウンセリングを行っています。最近、心に残る面接があったので、書かせていただきます。

その方は、80代の女性で、施設に入所されて間もない方でした。一人暮らしをしていた自宅前で転倒、骨折して救急車で搬送され入院したのですが、その間に認知症が進んでいてとても一人暮らしを継続できないということがわかり、一時入所することになったのでした。穏やかで人当たりもよく、入所も納得していて不満はなく、同室者ともうまくいっていました。身辺自立はしていて、日常会話には問題はありません。

しかし、ご自身の生活歴や家族についてもおぼつかないほどの記憶障害があり、自分でも一人暮らしには不安を感じているようでした。持ち家である自宅については心配しており、九州に住んでいる娘が自分の世話をするために戻ってきてくれると言っていると笑顔で話されました。

現実には、入院中に行政が、娘に連絡を取ったところ、一切かかわりを持たないと拒絶され、こちらで後見人をつけて財産を処分する手続きを行っているとのこと、いったいこの母娘の間に過去、どんな軋轢があったのでしょう!娘を頼る気持ちをにこやかに語る姿からは、想像がつきません。拒絶の経緯について行政から施設に情報はなく、娘の拒絶についても本人に伝えられていません。この先、娘との関係について本人から語られることがあるのかどうかも不明です。

虐待事例もそうですが、時間をかけて作られてきた関係のひずみに対して、第三者が介入していくのは難しいですね。新しい環境で新しい人間関係に適応するよう努力しているお母さんよりも、緊急事態においても拒絶せざるを得なかった娘さんの心のうちに痛々しさを感じてしまいます。よっぽどのことがあったのでしょうか。

いつか母親を許し、受け入れるような気持ちになってくれればいいなと願わずにいられません。娘さんのことが気になってしまった事例でした。

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★2 「スキルアップとインフォメーション・テクノロジー」

日本高齢者虐待防止センター 事務局長 梶川 義人

事例検討会では、大人数の研修会では得られない、いわば事例の機微のようなものが学べたり、コメントできると思います。ですから、私はなるべく沢山参加したいと考えてきました。高齢者虐
待の事例への取組みは法の施行によって本格化し、対応上の教訓も
格段に多く得られるようになってきましたから尚更です。

一方、齢五十ともなると、私だけかもしれませんが、やる気とは裏腹に身体の方が悲鳴をあげてしまいます。寒い時期に寒い地方に行く。暑い時期に寒い地方へ行く。片道2時間以上はかかる(しかも、電車やバスで座れない)。現任者の忙しい時間帯を避け、朝9
時から開始または夕方6時から開始(遠方からの依頼に限ってこうした要望が多い)。

ところが、最近になって、遠隔地間で互いの顔を見ながら会議できるテレビ会議システムのうち、高価な専用端末ではなく、廉価なパソコンとカメラ、ヘッドセットのだけで手軽に使える「Web会議システム」というものがあることを知りました。しかも、これ
らの機能は、今時のパソコンでは標準装備が当たり前であるそうな。言われてみれば、私のにもみんなついています。

もし、このシステムが実用的なら、センターに居ながらにして遠隔地の方々と事例検討できるようになるわけです。使わない手はありませんから、「これは詳しく調べてみなければいけない」と思う今日この頃です。
このシステムの解説がこちらにあります。 →「ウェブ会議システム入門」
(http://www.liveon.ne.jp/pre/down/tvsystem.html)

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★4 日本高齢者虐待防止学会理事会企画ワークショップ、およびINPEA(INTERNATIONAL NETWORK for the
PREVENTION OF ELDER
ABUSE)日本国委員会による第4回「世界で高齢者虐待防止を考える日(WEAAD)」のイベント同時開催のお知らせ

日本高齢者虐待防止学会理事会は、2008年の学会大会まで、大会の前日もしくは当日に、学会理事会企画のシンポジュウム等を実施してきました。
2009年は学会大会時ではなく、以下の日程で、INPEAの6月恒例のイベントと同時開催といたします。ふるってご参加ください。
なお、会場が狭いため、参加者は先着70名とさせていただきます。下記連絡先までメールないしファックスでお申し込みください。お断りする場合にのみ、お返事をさしあげます(断りの返事がない限り、ご参加できます)。

日時:2009年6月14日(日)
13:30~15:30  2009年日本高齢者虐待防止学会理事会企画ワークショップ
15:40~17:00  INPEA第4回「世界で高齢者虐待防止を考える日(WEAAD)」イベント

場所:東京 秋葉原ダイバビル1202号室(予定。変更の場合は参加予定者にご連絡をさしあげます)

内容:ワークショップ:
「高齢期安心講座 自分らしく暮らすために」
(高齢者向けの虐待予防プログラムの実際について体験していただきます)
講師:山口光治氏(淑徳大学国際コミュニケーション学部)

イベント:
「第4回世界で高齢者虐待防止について考える日(WEAAD)参加者のネットワーキング」
(今年は、基調講演と参加者の皆様の高齢者虐待に関する自由な意見交換会(ネットワーキング)といたします)

連絡先 首都大学東京 副田研究室 soe@tmu.ac.jp   fax:042-677-2124

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2008年12月28日日曜日

日本高齢者虐待防止センター ニューズレターNo.3

☆  暮れも押し詰まってきましたが、みなさん、お元気ですか?

予告どおり、12月末にニューズレターNo3をお送りします。


☆  No3のコンテンツは以下のとおりです。

△1 虐待対応チームに関する福祉新聞情報

12/14、このMLに愛媛県の前神さんがUPしてくださった対応チームに関するものです。 

△2「支援されるみなさまへ」(埼玉県立大学 梅崎薫)

ものわすれクリニックのドクター松本一生先生の素敵なことばのご紹介です。

△3 介護殺人に関するニュース(3件)

△4 シェルターに関する情報

△5 身体拘束(新聞情報)

△6 ネグレクト?(新聞情報)

    △7 訪問介護の生活援助

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△2 「支援されるみなさまへ」              埼玉県立大学 梅崎薫


平成20年が終わろうとしています。今年は26日が金曜で、いつもよりやや長い年末休暇の方もあることでしょう。しかし高齢者虐待に対応されている方々には、「そんなこと言っていられない!」状況もあるのではないでしょうか。生活には「休み」がないので、介護家族や保健医療福祉の支援職には24時間、365日の対応が求められます。そんななか、高齢者やそのご家族たちに、たいへん頼りにされている支援職の方々が、体調を崩して休職されていると伺うことが多くなっています。やっと社会保障費見直しの気配はありますが、まだまだ現場に反映されるのは先のことでしょう。

そこで高齢者とそのご家族の力強い見方である支援職の方々や介護されているご家族の方々のセルフケアに、松本一生先生の言葉を紹介したいと思います。松本一生先生は大阪でものわすれクリニックを開業されているお医者様で、認知症高齢者を介護する家族へのケア、認知症本人支援、支援職へのケアなどを精力的にされている先生です。著書に「認知症を生きる」などがあります。以下にご紹介する言葉は、支援職へ向けられた言葉ですが、「支援職」のところを「介護家族」と置き換えて読んでいただきますと、介護家族の方々にも、こころの支えになる言葉ではないかと思いました。


松本一生先生の言葉より

自分が支援職であることが罪であるといった感情に襲われた人は少なくないと思います。善意があるほど、熱意にあふれているほど、その結果が良い方向に向かなければ、そのことを自分のせいにしてしまうからです。

今、まさに、そのような気持にとらわれている支援職の人に、ぜひ伝えたいと思います。

あなたの善意がたとえ良い結果につながらなくても、あなたの行為は赦されるのです。考えてみてください。もし、あなたがここで燃え尽きて引き下がってしまったら、世界は「あなた」という善意の資源、大いなる社会資源を失います。その損失はあなた自身が考えているよりも、もっともっと大きいものです。

あなたが引き下がらずに、この先の10年、20年を支援職であり続けたと考えてください。これまでのように、全力疾走しないあなたが、じっくりゆっくりと高齢者や家族の支援を続けるなら、高齢者や家族は、どれほどあなたの存在によって支えられるでしょうか。

大きな光を出している人は、自分では「光ってなどいないし、自分は弱い状況にある」と思っています。自らがボロボロになりながら、それでも光を出しながら、周囲を助け力づける人々によってこそ、人の生活は支えられます。

あなたが、ゆっくりと燃えることによって、長くこの世界が明るさを保てますように。

 良いお年をお迎えください。          

梅崎 薫

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△7 訪問介護の生活援助

編集者から;

みなさんは、虐待事例対応や虐待予防のために、生活援助中心のヘルパーさんを導入したいのに同居家族がいるということで使えない!!という体験をなさったことはありませんか?

介護給付適正化推進事業の一環で、「ケアプラン点検支援マニュアル」が作成され、点検作業が実施されるようになったためか、ケアマネジャーさんのほうで、同居家族がいる場合は、このヘルプサービスを使わないよう自主規制したり、保険者がきびしく制限したりしているといううわさを聞きます。

国は一律に介護給付の支給の可否を判断しないように、と通知をだしていますが、みなさんの市町村ではいかがでしょうか?

○○県では、できるだけ早く別の対応を考えることを前提に、虐待事例に同居家族がいても生活援助のためのヘルパー派遣を認める、という話が介護支援専門員協議会に対して行われたようです。

川崎市や千代田区などでは、同居家族がいる場合の生活援助について、判断のためのガイドラインやツールをだしているようです。世田谷区では、以下のような事例集を出したとのことです。関心のある方は、ごらんになってください。

世田谷についての情報は、ケアプランの自己作成を行っているマイケアプランのML情報から教えていただいたものです。

***

東京都世田谷区が、居宅介護支援事業所、介護予防支援事業所のために、「同居家族のいる利用者の生活援助事例集」を出したそうです。

世田谷区のホームページでダウンロードすることができます。

http://www.city.setagaya.tokyo.jp/index.shtml

ここから、

「福祉・健康」→「介護保険」→「事業者の方向け情報」→「同居家族のいる利用者の生活援助事例集」

でダウンロードできます。

***

なお、鉄道弘済会が出している雑誌「社会福祉研究」103号では、藤崎宏子さん(お茶の水大学教授)がこの問題を取り上げ、「訪問介護の利用抑制にみる『介護の再家族化』――9年目の介護保険制度――」という論文を書いています。

もうひとつ、HHについての情報提供。

○参議院

第170回国会・質問主意書

http://www.sangiin.go.jp/japanese/frameset/fset_c03_01.htm

「介護保険制度に関する質問主意書」

質問第91号

(2008年11月18日提出 大河原雅子・参議院議員)

答弁書第91号

(2008年12月2日答弁 内閣総理大臣・麻生太郎)

………………………………………………………………

リーマンブラザーズの破綻以後、日本も大変な経済社会情勢になってきました。派遣切りなどを理由に、自殺者や犯罪者等が出ないよう祈って筆を置きます。

みなさま、よいお年をお迎えください。

2008年10月27日月曜日

日本高齢者虐待防止センター ニューズレターNo.2

●みなさま、お元気ですか?!

ニューズレターNo1を発行してから2か月と10日間が過ぎました。No1への反響は特にありませんでしたが、めげずにNo2をお送りします!

No3は12月末にお送りする予定です(副田)。


☆原稿を募集中です!!なんでもOKです。

みなさまからの一言二言をお待ちしています。このMLに直接出していただいてもけっこうですし、今年度編集担当の副田のアドレスまでお送りいただいてもかまいません(asoeda@jcom.home.ne.jp)お待ちしています。


●No2のコンテンツは以下のとおりです(ネット情報はちょっと長いです)。

○1「高齢者虐待事例検討会を通じて思うこと」(サンメール尚和 山極愛郎)

●2 <「社会的退院」の高齢低所得者にどう向き合う>(ネット情報)

○●○3 「電話相談の現場から」(防止センター電話相談員 山浦成子)

○●○●4 「高齢者福祉の制度・政策は誰のため?何のため?」(関東学院 萩原清子)

○●○●○ 5<H19年度 法にもとづく虐待調査関連情報>(ネット情報)

○●○●○●6<高齢者虐待関連厚生労働省情報>(ネット情報)

○編集担当から一言

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○1 「高齢者虐待事例検討会を通じて思うこと」


サンメール尚和 在宅サービス室

担当室長 山極 愛郎


老人福祉分野の現場に勤務して早20年が過ぎようとしている。この間、私たちを取り巻く環境は大きく変化した。措置時代を知る者には隔世の感があると言えよう。

とはいえ、私たちの支援する対象は昔も今も変わらず高齢者そのものである。介護保険制度が創設されるにいたりケアマネジメントなるソーシャルワークの援助技法が世の中に紹介され、法制度の狭間に生ずる矛盾や諸問題への万能薬かのように喧伝されてきたが、問題の解決はそう容易ではない。

このことは、虐待に限らず、およそ困難事例と言われる多くの事例に遭遇する際に必ずといってよいほど痛感させられることである。それは、高齢者の事例が人の来し方行く末に係る問題を孕んでいるからである。つまり、高齢者が歴史ある存在である以上、虐待の問題にせよ生活困窮の問題にせよ問題となる状況は横断的に把握されつつも、問題の所在は人生史に遡るところにこそあり、近視眼的には捉えられない特質を有しているからであろう。

既述のとおりケアマネジメントが介護保険制度の中核を担う援助技法として政策的に位置づけられるにいたり、ケアマネジャーはサービスや制度に精通し、小気味よくこれを使いこなしてこそなんぼといった世界で日々仕事をこなしている。が、果たしてこれで良いものだろうか。

私が知る限り、高齢者虐待事例の行く末は、多く家族の分断や分離といった道を辿ることが少なくない。そして多くの事例は、虐待に至った経緯がモザイク様にしか把握できておらず、実体としてはよく分からない状況にあり、検討も志半ばで潰えるかのような様相を呈している。

そのようなわけで、近頃私は亡き恩師の先生が常日頃仰られていた「人間支援者として」という言葉を今一度かみしめている。


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○●○3 「電話相談の現場から」


電話相談員 山浦成子

私が高齢者虐待の電話相談の窓口に座ったのは,平成8年のことでした。

それから12年。その間介護保険が始まり,高齢者虐待防止法も施行されましたが,高齢者の状況は変わったのでしょうか。

福祉サービスも増え,高齢者虐待が世の中に認知されるようになっても受話器の向こうから聞こえてくるのは,肉親の愛憎とどうにもならない心の辛さです。

虐待に至るにはそれぞれの家庭にそれぞれの歴史があってのこと。電話一本で解決できるわけはありません。私たちは直接関係機関に出向いて行って,調整したり,説明したりできるわけではありません。電話相談では相談者の心の内を聞き,辛さを受け止め,今何が出来るかを共に考えることしか出来ません。相談者自身が悩みを言語化することで,こころの整理をつけ,解決の道を探るためのヒントを見つけてもらうことができるなら,それが電話相談の役割と言えるでしょう。

虐待のこんがらがった糸をほぐすためには,一歩踏み込む「力」が必要なのです。高齢者福祉課や地域包括支援センターへの相談,家庭裁判所への訴え,弁護士への依頼など自分ひとりや家族内での解決はあきらめ,人の力を借りることが大切です。家を開き風を入れる勇気がいるのです。

電話の前では,心を開き,素直になって考えることが出来ように,私たちもしっかりと話を聞き,一緒に考えていけたら良いなと思います。

今日も,電話が鳴ります。「虐待してしまいそう」そんな叫びが聞こえてきて,「良く電話してきてくれましたね。」と言いたくなりました。


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○●○●4 「高齢者福祉の制度・政策は誰のため?何のため?」


萩原清子(関東学院 防止センター)


現在、後期高齢者医療制度をめぐって混乱が起きている。また、2006年4月の老人福祉法改正により、有料老人ホームの定義が拡大され、一般の人には分かりにくくなった。このような法改正により、制度の中身は複雑・多様化し、利用者の混乱・不利益を招いている現状に対して、厚生労働省の担当者は「これから入居を検討している高齢者には『様々な有料老人ホームがあることを認識して、納得いくまで検討を重ねてほしい』と訴える」(2008.10.5 日本経済新聞)。この認識は高齢者に対する「自己責任」の押し付けである。こんな複雑で多様化した有料老人ホームの「改正」を誰が望んだのだろうか。

そもそも、制度・政策は、対象となる人たちが使った場合、「どういう思いをするか」を具体的にイメージしてつくっていくことが重要である。本来、悲しい思いをしている高齢者をなくすための「老人福祉法」ではなかったのか?現在、情報弱者といわれている高齢者のひとり暮らし・夫婦世帯は高齢者の半数を上回っている。福祉を高めるための制度・政策が使う人にとって不利益となるような「改正」に対して「自己責任」を押し付けることは筋違いではないか。かつて、消費者の立場に立った商品テストの方向性を示したと言われる『暮らしの手帳』編集長・花森安治氏は「商品テストは、消費者のためにあるのではい」「なにもかしこい消費者でなくても、店にならんでいるものが、ちゃんとした品質と性能をもっているものばかりなら、あとは、じぶんのふところや趣味と相談して、どれを買うかを決めればよいのである。そんなふうに考え、努力してくれるようになるために、そのために〈商品テスト〉はあるのである」(酒井寛『花森安治の仕事』朝日新聞社)と。

まさに、制度・政策は「かしこい利用者」でなくても不利益を蒙らないものでなければならない。しかし今日では、いかに公的福祉費用のカットができるかという方向に進んでいる。流行の「自己責任」論を容認することは、高齢者の虐待防止を研究・実践するわれわれ自らが「社会的虐待」の「加害者」となっていることを自覚しなければならい。


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○編集担当から

★先日、あるところでケアマネジャーさんが高齢者虐待についてこう話されていました。「虐待事例だと思っても、うんと重いのでなければ、地域包括や行政に連絡しない。地域包括が調査に来たりすると自分が言ったのがわかるし、なによりも、家族は自分を信頼してくれて、なんでも話してくれているのに、言えば裏切ってしまうことになる。」

だから、もうちょっと自分たち(の事業所)でなんとかみていこうと思う、ということでした。

みなさんは、これについてどういうご感想、ご意見をお持ちになりますか?