日本高齢者虐待防止センター電話相談

2010年3月25日木曜日

INPEA(日本国委員会による第5回「世界で高齢者虐待防止を考える日(WEAAD)」の記念イベント &「虐待対応の糸口をつかむタイムシート」ワークショップ同時開催のお知らせ!

INPEAの6月恒例のイベントを時開催いたします。合わせて、日本高齢者虐待防止学会会員によるワークショップを開催します。ふるってご参加ください

なお、会場が狭いため、参加者は先着70名とさせていただきます。下記連絡先まで、参加希望者のお名前(と所属のある方はご所属)を電子メールか、ファックスでお知らせください(会場のスペースの都合上、お断りする場合にのみ、お返事をさしあげます。ファックスでお申し込みの方は、ご連絡方法をお教え下さい。なお、こちらからお断りの返事がない限り、ご参加できます)。お申し込み締め切りは、5月31日(月)です。
日 時:

2010年6月13日(日)

13:30~15:00  INPEA第5回「世界で高齢者虐待防止を考える日(WEAAD)」イベント

15:15~17:00  「虐待対応の糸口をつかむタイムシート」のワークショップ
場 所:

東京 秋葉原ダイビル1202号 首都大学東京秋葉原サテライトキャンパス

東京都千代田区外神田1-18-13

JR「秋葉原駅」徒歩1分、つくばエキスプレス「秋葉原駅」徒歩2分

東京メトロ銀座線「末広町駅」徒歩5分

大きな地図で見るにはこちらをクリック
参加費:

1500円

(要事前登録)
参加資格:

高齢者虐待にご興味のある方ならどなたでもご参加いただけます。お申し込み締め切りは、5月31日(月)です。
INPEA第5回WEAAD記念イベント内容:

◆ご挨拶:多々良紀夫(淑徳大学大学院総合福祉研究科教授) 

◆基調講演(60分間):遠藤英俊(国立長寿医療センタ-包括診療部長) 「高齢者虐待防止と認知症」



◆第5回世界で高齢者虐待防止について考える日(WEAAD)参加者の意見交換
ワークショップ:

◆虐待対応の糸口をつかむタイムシート

土屋典子(立正大学) 副田あけみ(首都大学東京)



タイムシートの説明と活用法のワークです
連絡先:

◆首都大学東京 副田研究室

soe@tmu.ac.jp fax:042-677-2124



◆INPEA日本国委員会 日本大学 塚田研究室

tsukada.noriko@nihon-u.ac.jp fax:03-5275-8386

2010年3月24日水曜日

日本高齢者虐待防止センターニューズレター No.10

東京でも桜の開花宣言がありました! みなさんのところはいかがですか?
通勤や散歩の途中に、水仙、パンジー、椿、こでまりなど、いろいろな花を見ることができると、ちょっと嬉しくなりますね。

No10の目次は以下のとおりです。  (同じものを添付ファイルでお送りしています)
<エッセイ> 飯田さん、坂本さん
<虐待事例> 記事 17
<施設虐待> 記事3本 
<その他> 7
New! <調査研究情報> カナダのドクターが開発した「医師用 高齢者のおそれ指標」日本語版 説明文 (表自体は、添付ファイルで送付しています)

★★<INPEAINTERNATIONAL NETWORK for the PREVENTION OF ELDER ABUSE)日本国委員会による第5回「世界で高齢者虐待防止を考える日(WEAAD)」の記念イベント & 「虐待対応の糸口をつかむタイムシート」ワークショップ同時開催のお知らせ!>
      
添付ファイルで送らせていただきます。
    ⇒ 申込方法も書いてあります。ぜひ、ご参加を!!



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<エッセイ>
(1)「メイクで認知症の方が生き生き!」    飯田佳子(葛飾区職員)
(2)「高齢者虐待」との出会い         坂本陽亮(首都大学東京大学院)


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<虐待事例等>
1)  中川の男女死亡 老々介護の果てに夫病死、助け呼べず妻も?2010128  読売新聞)
2)   介護中の夫刺殺 起訴事実認める 20100128日 asahi.com
3)   函館の息子殺害:うつ病の次男、承諾殺人 情状認め執行猶予--地裁判決 /北海道  毎日新聞 2010211日 地方版
4)   母の成年後見人で2850万円横領 48歳息子に実刑判決2010210  読売新聞)
5)   「常識をたたき直す。もっと金を払え」 介護士の男再逮捕 寝たきり男性から現金脅し取る 2010.2.8 13:58  産経ニュース
6)   介護に疲れた」母の首しめる 都立病院職員の長男逮捕 2010.2.20 18:52  産経ニュース
7)   老老介護疲れ心中?高齢夫婦の遺体発見 倉敷 産経ニュース2010.2.18 14:41
8)   【裁判員 岐阜地裁】介護の母を殺害、懲役4年の被告が控訴 産経ニュース2010.2.18
9)   裁判員裁判:介護の母放置死 2被告実刑判決 /兵庫 毎日新聞 2010227日 地方
10)新潟・老夫婦心中?:「介護に疲れた」台所にメモ 近所の人「異変気付かず」 /新潟 毎日新聞 2010226日 
11)89歳男性殺害される/柏崎 20100303日 asahi.com
12) 裁判員が犯行状況を質問夫殺人未遂裁判2日目201033  読売新聞)
13)寝たきりの79歳妻、夫に首絞められ重体2010310917  読売新聞)
14)母の頭を畳に打ち、死なせる 容疑の男逮捕 静岡2010.3.5 21:28  産経ニュース
15)介護疲れで妻の首絞める 78歳夫を殺人未遂容疑で逮捕 兵庫県警 産経ニュース2010.3.16 23:19
16)同意殺人認めず懲役3年  心中目的妻絞殺で判決2010313   売新聞)
17)増える高齢者虐待 asahi.com20100313

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<施設虐待等>

1)認知症患者の身体拘束「適法」 最高裁、病院側勝訴が確定2010/01/26 12:22   【共同通信
2)動画サイトに「高齢者虐待」 三重の介護施設、投稿者は不明
2010.3.5 11:54  産経ニュース
3)ゆがんだ理想 たまゆら事件<上> 火災の背景  Tokyo web2010228

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<その他>
1)    介護支援連携指導料の新設
2)【地域支援事業】
3) 年金口座差し押さえられ、77歳男性孤独死 20100222日 asahi.com
4)「高齢者等居住安定化推進事業」・高齢者の住まいと地域包括ケアの連携推進に係る
説明会の実施について
5)悪質商法、高齢者が標的に業者にリスト流通20103152057   売新聞)
6)後たたぬ患者虐待 高齢者虐待防止法の改正を 神戸新聞(2010/03/14 12:04)
7)肋骨17本院内調査は「病的骨折」 看護師、安心し犯行継続か 産経ニュース
2010.3.12 12:31

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★このニューズレターに掲載している情報の出典:
各種オンラインニュース、市民福祉情報


<エッセイ>

「メイクで認知症の方が生き生き!」

                  飯田佳子(葛飾区職員)

「女は死ぬまでキレイが良い!」と力強く話してくれたのは今まで美容に無関心だった80代の方だ。今ではメイクの日を楽しみにしている。

 メイクボランティア初日は、入居者の方々が興味津々でメイク道具を触ったり、遠からず近からずの距離でウロウロしていたが、いざメイクを始めるとみんな緊張しつつも、目を輝かせる。好きな色やしてみたいメイクなどを尋ねると、恥ずかしそうに「ピンクの口紅がいい」「眉は太めがいい」など話してくれる。

メイクが終わると自分の顔を鏡でずっと眺めて離さない方ばかり。そして見たこともないようなとびっきりの笑顔でガールズトークに花を咲かせる。戦時中、好きだった人に会いに行くためにこっそり紅をさしたこと、キャリアウーマンとして世界中を飛び回っていたこと…など。心の中に秘めていたエピソードが飛び出す。化粧をしていた頃は女として輝き、自信に満ちた頃なのだろう。みんなタイムスリップしたように表情が生き生きとして、目が輝いている。認知症の方々とは思えない雰囲気だ。

この光景に施設の職員方も驚いたようで、寮母長さんからは「こんなに生き生きとしたみんなを見て感激しました。毎日いるのに知らない話も聞けました」と言われて私の方が感激した。

このメイクボランティアを通じて実感したことは、女性はきれいになることで他者と自分の違いを意識し、他者を意識することが認知症の方にとってよい刺激になっているということである。

その証拠にメイクをした後は、帽子をかぶってオシャレを楽しむ方、外に出かけようとする方、手掴みで食事をしなくなる方、みんなと会話をして座っていられるようになる方…など変化が出るのだ。そして一番の変化は全員が笑顔になることだ。花が咲いたようにフロア全体が明るくなり、活気づくのだ。

「女は死ぬまでキレイが良い!」と言った言葉の通り、女性はキレイを楽しむことが一番の認知症予防策になるのかもしれない。

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<エッセイ>
 
「高齢者虐待」との出会い
       
     坂本陽亮(首都大学東京大学院)

 僕は「高齢者虐待」という言葉と2年前に出会いました。その中でも僕は在宅において高齢者が虐待を受けているという事実を初めて知った時、非常に大きな衝撃を受けました。知った当時は、「なんでこんなことが起こるのか」「どうしてこんなひどいことをするのか」と、どちらかと言えば加害者に対して批判的な視点から、そのような疑問を抱いていました。

 僕は、祖父母がその生涯を終えるまで、家族で仲良く(と僕は信じています。)同じ屋根の下で暮らしていました。僕は祖父母が大好きで、いつも一緒にいて、昔の話をたくさん聞かせてもらい、その中でさまざまな苦労話なども聞かせてもらう機会がありました。そのため、僕はなぜ、今まで苦労してきた高齢者を虐待するのか、その加害者となる人々の心理が全く理解できませんでした。

 しかし、今までになされていた研究を見ていくと、高齢者虐待に至る要因にはさまざまなものがあり、その中には必ずしも加害者側にのみ責任を帰することができないのではないかと考えられるものもありました。その代表例として、「介護に対するストレス」があげられると思います。思い返してみれば、僕の家はたまたま近所に親戚も住んでいて、祖父が寝たきりになってしまった時などには、親族が交代しながら介護を行なうことができるような環境にあったために、運良く虐待という事態までに陥ることがなかったのではないかと考えられます。そう考えると、虐待とはどんな家庭でも起こりうる事態ではないのかと思えるようになってきました。

「虐待」とは何なのでしょうか。ただ単に相手が憎くて殴ったり、罵声を浴びせることと、一生懸命介護をし、そのためストレスを抱えてしまい、叩いたり、罵声を浴びせてしまうことを、同じ「虐待」と言う言葉で片付けてしまっていいのでしょうか。当然、高齢者側の視点から考えれば、身体を傷つけられ、また心にも傷を負わされてしまうような行為は虐待と言うように考えることが妥当でしょう。ただ、加害者となっている家族介護者の視点に立った時、虐待か否か、いかなる行為でも一律の判断ができるでしょうか。

 「高齢者虐待」という言葉と出会ってから2年。今僕は高齢者虐待に関する研究を行なっています。しかし、今でも「何が虐待なのか」「どのような解決がなされるべきなのか」常に悩んでいます。いつかこの悩みが解消されることを信じ、今は僕のできることをやっていきたいと考えています。

2010年1月21日木曜日

日本高齢者虐待防止センターニューズレター No.9

みなさん、今年もよろしくお願いいたします!

昨年1121日、毎日新聞の朝刊一面に、「高齢者虐待12%」というヘッドラインが載りました。
H20年度高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果」の発表です(関連情報の3)にUPしています)

以下と同じものを添付ファイルでもお送りします。ファイルのほうには写真が入っています。


目次
<エッセイ>
1:「養護者支援と平等思想」       浅井 正行(防止センター相談員)
2:「パナマの旅」            松丸真知子(防止センター事務局次長) 


<新聞記事>
1)尾花沢の殺人:母殺害で長男に懲役5年を求刑 /山形
2)介護疲れの無理心中か…東京・稲城の集合住宅
3)ここがポイント 介護担う家族のケア
4)ひたちなかの老妻絞殺:「相談すべきだった」 5分間、異例の説諭--判決 /茨城
 ◇家族「温かく迎えたい」
5)繰り返された嘱託殺人の悲劇、問われる地域の力
6)高齢者への虐待 心理・経済面も
7)佐賀県「高齢者虐待しそうになった」自宅介護の4人に1人
8)介護殺人、心中400件 制度10年、やまぬ悲劇 
9)<埋もれる孤独>上 負担重すぎ施設断念
10)<介護殺人・心中>認知症の対応に苦慮(中日新聞)
11)高齢者見守りサービス:新聞受け3日分で連絡 世田谷区と販売組合が協定 /東京
12[社説]高齢者虐待 必要な介護者支援の視点(山陽新聞)
13) 老人ホーム入居、4割が経済的に困難 26年後、「施設必要」136万人増政投銀試算
14) 殺人:66歳介護に疲れ、母親殺害の疑い 警視庁が逮捕
15)【ゆうゆうLife】地域包括支援センターを知っていますか?(上)
産経ニュース 2009.5.18 08:14

<関連情報> 
1) 業界ニュース : ケアマネの適正給与で三者三様の回答――在宅協セミナー
2)隣家の介護殺人に気づかず   ケアマネジャーとしての“悔悟”
3) 厚生労働省老健局高齢者支援課 2009(平成20)年度高齢者虐待の防止、
高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果
4) 埼玉県 高齢者虐待 増加の一途  6年前の10倍「氷山の一角」
08年度674件 介護疲れなども背景  防止法施行で相談増
5】北海道 高齢者虐待が年々増加 道報告 20091210
7)神奈川 民生委員不足
8) うつ状態の家族介護者は死亡リスクが6.9――日本福祉大学調査
CARE MANAGEMENT  ONLINE

以上の出典:メイル・ミニコミ「市民福祉情報」、介護の学校WEB 等

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<エッセイ1>
「養護者支援と平等思想」
               浅井 正行

 高齢者虐待防止法は、福祉法的な性格を持った法律だ。この法律の優れたところは、養護者支援をその中に盛り込んだことだろう。虐待者を悪人・犯罪人扱いし、懲罰を与えるのではなく、虐待を引き起こす要因への働きかけを念頭に、虐待者が虐待行為をしないで済むように支援していこうというものである。虐待を家族全体の問題として捉え、バーンアウト寸前の家族介護者へ支援を実施し、身体的負担・精神的負担の軽減を図ることで高齢者を守っていくということが、この防止法の大きな目的なのだ。そして、それが他国に誇れるところでもある。

 話がいきなり飛躍して恐縮なのだが、私は虐待防止センターの専門電話相談員、大学教員の傍ら、僧侶として修業をしている。一昨年の8月には、身延山に35日間籠もり、5キロ以上痩せてしまうほどの修行も行ってきた。そうした私のバックグラウンドが影響しているのだろうか。今、仏教の根本の教えである平等思想の重要性を再認識しているところだ。平等思想はまた、仏教でいうこところの慈悲心が出発点となっている。

平たく言えば、相手の身になって、「痛み」の分かる人間になるということである。こうした平等思想・慈悲心の観点から言えば、高齢者虐待においては、「被虐待者」「虐待者」双方の同時救済(援助)が最大の目的となる。被虐待者の苦悩を理解した上で、適切な支援を行うと共に、虐待者へは罪の自覚を促しつつ、介護ストレス等に配慮した援助を提供することが大切なのである。

 「高齢者がすべて善で、虐待者がすべて悪」と単純化することなく、双方へのいたわりの心を抱きつつ、「全員救済」の気持ちで、高齢者虐待防止に取り組むことが重要である。そう考える今日この頃である。

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<エッセイ2> 
 「パナマの旅 」   
 松丸真知子 
         
パナマというと、私は小学校の社会の教科書で見たパナマ運河が何故か強く印象に残っていて、まさか本物を見ることができるとは夢にも思っていませんでしたが、昨年6月にパナマの友人に会いに行き、まさかが現実になりました。

パナマという国は日本では運河以外あまり知られていません。人口わずか350万人の小国家ですが、地理的重要性から中南米における貿易、人の移動、国際政治に大きな役割を果たしてきているそうです。最近はパナマ運河の拡張に伴い、飛行場も拡大整備もされ、建設ブームとクルーズ人気による観光産業の拡大が中南米一の経済成長を引っ張ってきている国だそうです。

街は建築工事現場だらけ、夕方になると車のラッシュはどこの国でも同じですが、さっきまで両方向だった大きな道路が突然警官の誘導で一方通行に早変わりし、たくさんの警察官が交通整理に出て車の往来を巧みに?さばいていたのには驚きました。

 23日の旅でしたが、友人のエルサが観光案内をしてくれて、後は所謂ガールズトークといった話に花を咲かせていましたが、お姑さんの介護の話題になり、パナマの高齢者ケアの話は興味深かったのでご紹介しようと思います。

 エルサのご主人は60歳前後で、お母様はご主人のお姉さまと近所に暮らしています。80代で、認知症もあり、ほぼ全介助が必要な方ですが、日中は同居の娘さんが介護をしています。エルサのご主人は毎日朝、5時に母親の家に行き、8時までに朝食まで終わらせて、仕事に行きます。仕事の後も夜の部があり、母親の就寝までして帰宅するといった生活がもう何年も続いているとのことでした。
 
私はその話を聞いて、「重い介護負担からの虐待…」と、つい思ってしまい、「施設に入ることは考えないの?」と聞くと、パナマでは家族がいるのに施設に入ったら、家族間で何か問題があるのではないかと思われるからそれはできないのだそうです。
私は介護の話を深刻にとらえて聞いていたのですが、エルサの表情はあくまで明るく、「夫は母親のもとへ毎日行って、世話をしたり話をしたりするのを喜んでしているし、夜帰ってきて今日はどうだったかユーモアも交えて色々話してくれる。」というのです。

そして12月にエルサと電話で話した時、「お姑さんは11月に亡くなり、ご主人は深い悲しみの中にいたけれど立ち直りつつある。」と言っていました。「お母様は最後まで幸せで天に召されたと確信しているわ。」と私は言いました。
私は夫の仕事の関係でラテンアメリカの国の人達と会う機会が多くあり、その明るさと心の暖かさにたくさんエネルギーをもらっていましたし、彼らは家族の繋がりが濃く、家族を誇りに思っていることは知っていましたが、最後の看取りまで明るく暖かい彼らに驚きました。

東洋では儒教の影響で親を大切にするといった文化があることは言われますが、地球の反対側でも家族を大切にする文化があることに、まだまだ人間は捨てたものではないと安心します。
あくまでも、私の知り得た事例だけですが・・・・

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2010年1月16日土曜日

福島県 高齢者虐待対応研修

■高齢者虐待対応基礎研修(同内容を県内3か所で行う)

対象:市町村及び地域包括支援センター職員 

・郡山市 講師 浅井正行  2009年12月1日 10:00~16:00

・双葉郡富岡町 講師 梶川義人  2009年12月8日 10:00~16:00

・会津若松市 講師 佐藤美和子 2009年12月15日 10:00~16:00



■高齢者虐待対応スキルアップ研修

テーマ

経済的虐待への対応について 講師 橋場隆志

要介護施設従事者による高齢者虐待への対応について 講師 梶川義人

郡山市 2010年1月22日 10:00~16:00

2009年10月30日金曜日

日本高齢者虐待防止センターニューズレター No.8

柿やりんごがおいしい季節となりました。みなさん、お元気ですか?!

民主党政権になって、ニュースをよく見るようになりました。みなさんはいかがでしょう?

No8には、萩原さんと玉井さんからエッセイを寄せていただきました。

みなさんにお知らせしたい出来事や情報がありましたら、ぜひ、およせください。お待ちしています。asoeda@jcom.home.ne.jp


<エッセイ>

1:「新しい段階に入った高齢者虐待への対応」 萩原 清子

2:「「虐待対応におけるチームワークと支援体制」玉井 理加

<新聞記事>

1)高齢者虐待:県内認定件数が急増 防止法浸透で表面化か /鹿児島

2)【栃木】高齢者に虐待 4割増 82%が女性の被害者

3)傷害:施設介護士を逮捕 84歳入居者への容疑--札幌

4)高齢者虐待:過去最多 加害者、半数が息子 232人、8割以上が女性 /栃木

5)行き場なく…認知症の長期入院急増 実態把握、後手に

6)男子禁制!!ロッカールーム:第14回 崖っぷちの妻たち娘たち=篠田節子

7)介護の娘と心中図った91歳母に猶予刑 福岡地裁久留米支部

8)「地域型介護」浸透に“壁” 「小規模多機能」導入から2年半

9)若年性認知症コールセンターの開設について

10)高齢化反映トラブル複雑 遺言・相続センター1年

11)札幌・特養老人ホーム虐待:職員損賠訴訟 最高裁が審理を高裁に差し戻し

以上、出典:メイル・ミニコミ「市民福祉情報」

<関連情報> 

1)Your browser may not support display of this image.

2) 都内の特養、3分の1に外国人従事者-東社協調査(キャリアブレイン)

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<エッセイ1>

「新しい段階に入った高齢者虐待への対応」

萩原 清子

(高齢者虐待防止センター)

 最近の情勢を見るにつけ、何か社会が動いているように思えて仕方がない。それもワクワク感をもって現在から未来を展望したくなるようなそんな気持ちの高揚感である。その典型は、アメリカ大統領にオバマさんが選ばれたこと。しかも、彼の演説がアメリカ国民のみならず世界の大衆をひきつけ、ノーベル平和賞にも繋がったという驚き。

 同様に、わが国では、初めて政権交代が選挙により行われ、これまでの政治手法に大きな変化が期待されることである。9月4日発売の英国誌『エコノミスト』は民主党の圧勝について「日本を変えた投票」の見出しで「国民は自民党のみならず、戦後一貫して続いてきた政治体制を打倒した」として日本の政治文化に大きな変化が生じる可能性があり、有権者は古いシステムを拒否し、「開かれた、説明責任を果たせる政府」を求める意思表示を行ったと新聞記事は伝えた。

 このような論評を待つまでも無く、政権交代直後の街の様子、とりわけスーパーマーケットの買い物客にも、何かウキウキと華やいだ様子が見受けられたのは気のせいだろうか。もちろん、過去最悪の失業率、ワーキングプアーの増大、ボーナス・賃金カット等労働環境の悪化は看過しえない現実である。それにも拘わらず、社会は動き、時代は変わる、否、変えることが出来るという実感を一市民として経験している「今」を大事にしたいと思う。

 翻って福祉の領域に眼を転じると、障害者自立支援法の廃止、後期高齢者医療制度の見直し、生活保護指標の見直し等、矢継ぎ早に重い福祉課題の再検討に手が付けられるようだ。また、障害者虐待防止法案も国会に提出されたが先の衆議院解散・総選挙の煽りで廃案となったが、弁護士の平田 厚氏は障害者に特有な虐待問題の立法化にあたっては、虐待の定義に「人格的虐待」を含めて再定義すべきと意見を述べている。さらに、障害者の家庭内虐待に対して「介護ストレス」を正当化させて、経済的虐待を扱ってはならないとも述べ、家庭内虐待の場合には介護者支援法たる性格を持たせなければならないとする。

これらの動きに加えて、欧米先進諸国では殆ど問題視されていない家族による「介護殺人(未遂)」や「介護心中(未遂)」といった「究極の虐待」問題がなぜ後を絶たないのだろうか。介護をめぐって家族が「犯罪者」となりかねないわが国の介護状況こそ、高齢者虐待の基本問題である。家族介護者を「犯罪者」にしない対応こそ「防止法」の役割である。

そんな中、介護殺人(未遂)や介護心中(未遂)事件が5月21日スタートした裁判員制度の事案として9月8日、山口地裁と神戸地裁で扱われ市民に身近な介護問題を素人の裁判員らがどのように判断するかが問われた。結果、「介護疲れ」に注目が集まり、「福祉的な視点」から執行猶予・保護観察付きの実刑回避がなされた。

 しかし、「介護疲れ」を肯定し、「やむを得ない現状」、「立派に介護した家族」を根拠に執行猶予の温情判決が「福祉的視点」なのだろうか。「防止法」にうたっている実効性のうすい「養護者支援」策を根本的に洗い直すと同時に、「虐待」の再定義化も今後の課題と考える。虐待対応も新しい段階に入ったといえよう。

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<エッセイ2> 



              「虐待対応におけるチームワークと支援体制」

                                      玉井 理加

                                      (行政機関)

 現在自治体の高齢者に関わる部署に所属しているため、虐待の通報を受け事例に関わることが日々の業務の中で少なくない。

 18年度以前、18年度当初は通報が少なく、また職員も手探りでの対応であった。

しかし、最近は関係者が不適切な状況に気づき然るべき機関に相談できるようになってきており、年々通報が増え緊急的な対応や調整が必要な事例が多くなってきている。

今年度は経済的な問題を抱える家族の事例が多く、養護者が高齢者の年金や財産にぶら下がり自立できないまま経過し、最終的に経済的な分離をするために成年後見制度申し立てに至るケースが増えている。

本人を養護者から分離し、その後経済的な分離をした際の養護者の反応はやはり大きく支援チームの中に緊張が走る場面も多い。

養護者の反応や攻撃的な発言や高齢者本人の状態の変化等もあるため検討を重ね、場合によってはスーパービジョンを受けながら対応をしているのが現状である。

そういった対応を通し直接支援に関わる専門職だけでなく、措置・申し立て等事務的な対応を行う事務方と事例の抱える課題の理解や支援者の認識等のすりあわせが不可欠であると感じる。それは課内にとどまらず庁内での連携においても重要である。

虐待事例は直接事例に対応する委託先包括支援センターや課内の専門職チームと、法的な根拠をもって行政的な対処をする担当チームが同じ方向性を持たないと支援を続けることは辛く厳しいものとなる。長期的な支援が必要な事例も多く、精神的な負担が大きいためメンタル面も含め組織のサポート体制は不可欠であると感じる。

経験や知識の蓄積はまだまだ自治体としてこれからであり、異動等で担当が代わった場合も変わらない体制で継続的な支援ができるのか不安である。

 自治体に任された重要な役割を果たすためには自治体内だけの体制整備では限界があり、都・国もまた具体的な支援体制を整え基盤整備を図る必要があると一現場職員として業務に関わりながら日々感じている。


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2009年9月1日火曜日

平成21年8月19日「韓国ケア社会福祉大学協議会との交流会」

  平成21年8月19日、日本を訪れていた韓国ケア社会福祉大学協議会の視察団との交流会が実施されました。


当日は、視察団の先生方21名と日本高齢者虐待防止センター理事長および理事と、飯田橋の居酒屋において和やかに夕食会が執り行われました。


  冒頭、センターの田中理事長より、日本における高齢者虐待の現状や法制度の説明があり、韓国の視察団の方々との積極的な質疑応答が行われました。その後、夕食を取りながら、両国の社会福祉を語りあい、今後の交流を約束し、幕を閉じました。


  (「韓国ケア社会福祉大学協議会」は、福祉系大学の教員がメンバーとなって、高齢者ケア、障害者ケア、児童ケア等の研究を行っている団体です。今回の視察団も、韓国各地から参加された大学教授の方々でした。)

2009年8月30日日曜日

日本高齢者虐待防止センターニューズレター No.7

みなさん、こんにちは。今日の衆議院選挙、政権交代という結果になりましたね。
さあ、実際に政策がどう変わるのでしょうか。
防止センターニュースNo7をお送りします。
No7には、荒木さんと須藤さんからエッセイを寄せていただきました。
ニューズレター、もう少し体裁を整えてお送りすればよいと思っているのですが、、、
ご勘弁ください。

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目次です
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*エッセイ
・「高齢者の性とケアに関する調査をして」 田園調布学園大学  荒木乳根子
・「虐待予防と家族支援」   社会福祉法人至誠学舎東京緑寿園ケアセンタ- 須藤 演子
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*高齢者虐待事例:新聞記事より
高齢者虐待:要介護施設従事者が3件 石巻では入所者の暖房切断--08年度 /宮城・
岡山の母親絞殺:「老老介護」孤立防げ 被告に7日判決 /岡山
73歳女性死亡:77歳夫を殺人容疑で逮捕 埼玉県警
夫、殺害を否認2009年07月07日
鶴岡の事件、初公判 弁護側「事故」
妻を殴り死なす さいたま・容疑者逮捕
「介護に疲れた」86歳父に大量の睡眠薬 51歳娘逮捕
県内高齢者虐待状況、家族らによる虐待件数は減少/神奈川
障害者虐待防止法関連: 与党障害者虐待防止プロジェクトチームに要望

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*地域包括支援センター
・島根県松江市の地域包括支援センターがゴミ屋敷クリーン・プロジェクトチームを結成;一人暮らしの高齢者や認知症高齢者、障害者のゴミ屋敷をクリーンにするという、社会福祉協議会の地域包括の試みを紹介したかったのですが、無断転載禁止の文字があったので断念しました。サイトをご案内します。http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=513449004
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*与党障害者虐待防止

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*地域包括支援センターに関する記事
高齢者虐待防ぐ 地域包括支援センター

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*認知症モデル事業

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*その他のニューズ
・厚生労働省2009(平成21)年度介護職員処遇改善等臨時特定交付金の運営について
・ 高齢者のうつ病による自殺者はうつのない人の34倍―都老研が発表   
独身息子 母をみる 「在宅で」かなえたい
・〈深層群馬 総選挙の争点〉介護費用、生活を圧迫 利用者増え、負担一気
・高齢者虐待の相談・通報 昨年度、前年比99件増 早期発見のネットワークが効果
・入所者の暴行死事件 施設で聞き取り調査2009年08月25日
目次はここまでです

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ここからエッセイ、新聞記事等が始まります  ↓
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エッセイ

「高齢者の性とケアに関する調査をして」

田園調布学園大学 荒木乳根子

昨年度、ある助成金をもらい、川崎市の訪問介護員を主な対象に「訪問介護利用者の性行動に対する意識と対応」調査をしました。日本高齢者虐待防止学会のニューズレターでも触れましたが、今回は、また別の面から感じたことを書かせていただきます。

男性利用者からの性的働きかけを受けた経験がある人、199人が304事例について回答してくれましたが、性的働きかけで最も多いのは言葉によるもので、次いで身体的なタッチでした。気になったのは2~3割の訪問介護員が嫌悪感や不安感をもつようになり、2割近くが担当を辞めたいと思うようになっていたことです。

また、そのような経験をした訪問介護員の一部の人たちの対応も気になったところです。自由記述による回答に、「必要のない話はしない」、「ボディタッチはしない」、「なるべく接触しないためにベッドのまま食事介助をする」といった硬直したような対応が散見されました。自己防衛策かもしれませんが、自立支援には反することですし、不適切な対応と言わざるを得ません。

他者の目が届きにくい訪問介護では、訪問介護者自身が傷つくことも、利用者が不適切な扱いを受けることも、起こりやすい・・と考えさせられてしまいました。しかし、利用者の性的行動は人を求め、人の温もりを求める行動でもあります。その心理的内的欲求を汲み取って柔軟な対応をすることで、利用者も訪問介護員も傷つかない良好なケアに変えられる場合も多いのです。高齢者の性とケアについて教育や、事業所のサポート体制が必要だと痛感しました。

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「虐待予防と家族支援」

社会福祉法人 至誠学舎東京

緑寿園ケアセンタ-

須藤 演子

私どもの法人では、地域の近隣三市の行政と福祉の向上のために一緒に考え、学んでいく機会を30年以上継続している。その1つとして、高齢者虐待事例検討会を副田先生にご指導をお願いし三市の行政の方と地域包括の方と一緒に勉強するようになってはや、6年がたつ。

事例をつみ重ねるに従って、一般健診におけるメタボ対策や介護保険の予防が重視されるように、高齢者虐待に関しても、事後処理的な早期発見ではなく、一歩進んで予防的視点が大切なのではと感じている。

虐待発生のリスク要因として、介護者要因として、50歳以上の独身の息子が1人でみている、他の兄弟等と関係が希薄、精神障害がある、アルコ-ル依存、母子密着で共依存、几帳面で融通がきかない、適切な介護が分からない、できないなど。本人要因として、認知症がある、BPSDがある、排泄面の介助が必要、感謝の気持ちがうすく、マイペ-ス、今までの生活のなかで家族のつながりがうすく自由に生きてきた、など--、環境因子として、地域とのかかわりをほとんど持っていない、住居環境が狭い、呼び寄せ高齢者、特に訪問系のサ-ビスの必要性があるのに入っていないなど---、事例検討を通して見えてきたものを思いつくままにいくつかあげてみたが、今年度は具体的に分析していきたいと思っている。

このような虐待発生のリスク要因を複数もっている方を、地域で孤立しないように見守り、支援してくことが大切だと思う。もちろん虐待発生リスク要因は複数あっても、介護者・本人の耐性が強かったり、なんらかの支援があり、虐待にまで至らないケ-スもたくさんある。何がちがうのだろうか---

虐待されている方の8割は認知症があるといわれているが、虐待ケ-スへの対応は、地域で認知症の方を支えていくことと同じようだと思う。認知症の方を地域で支えていくためには、レスパイトケアという視点だけでなく、認知症の方と同様に介護者を支えていくことが大切なのと同じように、虐待に至らないうちから、介護者も支援対象者としてかかわり信頼関係を築きながら支えていく。家族・介護者をアセスメントしたり、ノンバ-バルなコミュニケ-ションや環境の変化から介護者のちょっとした変化に気づき対応していくことが予防的視点が大切だと思う。

また、虐待予防の視点では、行政や地域包括の方だけが対応すればよいというのではなく、各事業者が自分たちの行っているサ-ビス内容だけにとらわれずに、日頃の普段のかかわりの中で、高齢者だけでなくその家族・介護者へも目を向け支援していくことが大切だと思う。

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